図のように、ヒトの運動はピラミッド構造です。ベースには神経系、五感とバランスに影響する平衡感覚、身体状態を認識するための身体固有覚があります。この土台無くして正常な動作は望めません。
人間は受け取った感覚情報を基に姿勢や動作を決定します。本来赤ちゃんからの発達過程で感覚と動きを統合していくのですが、充分に統合されないまま成人するという事が往々にしてあります。すると、発揮すべきタイミングで力を発揮できない。目の動きがついていけない、押し負けてしまう、左右の動きについていけない、スタートで力んでしまう、奥行きがわかりづらいなどの「苦手」が生じます。これらは全て感覚の不統合が影響しています。